“健康診断に関する調査”を実施!会社員の受診率は?「再検査」「要受診」になっても約26%は放置!?
こんにちは。企業の健康経営を支援する「わくわくT-PEC」事務局です。
ティーペックでは、会社員1,000名を対象にした「健康診断に関する調査」を行いました。
今回の調査では、健康診断の結果について「再検査(要検査)があった」「要受診があった」と回答した人は33.5%と、およそ3人に1人は何かしらの健康課題があるということがわかりました。しかし、「要検査」や「要受診」となっても、約26%が「検査を受けていない、あるいは医療機関を受診していない(受けるつもりがない)」と回答しています。
「要検査」や「要受診」となっても、検査や病院を受診しないのはなぜでしょうか。その理由などについて、詳しく調査した結果をお伝えします。
ティーペックの二次検診ヘルスケア・サポートサービスについて詳しく知る>>
≪目次≫
■調査概要
■会社員の健康診断の受診率は?
■会社員の約3人に1人は「再検査(要検査)があった」「要受診があった」と回答
■「再検査」「要受診」になっても約26%はそのままに!再検査に行かない理由は?
■まとめ
調査概要
*調査期間:2022年7月26日~28日
*調査方法:インターネット調査(委託先調査会社:株式会社クロス・マーケティング)
*調査対象:全国の、従業員規模100名以上の企業に勤務する18歳以上の会社員(正社員、公務員・教職員・非営利団体職員、派遣社員、契約社員含む)男女1,000名
*回収サンプル
健康診断の受診率は?
今回の調査で『あなたは、健康診断を毎年受けていますか?』という問いに対して「毎年受けている」と回答した人が83.6%、「受ける年、受けない年がある」「毎年受けていない」と回答した人が合わせて約14%と、およそ7人に1人は毎年定期的に健康診断を受けていない結果となりました。
企業は、労働安全衛生法第66条1項によって、健康診断の実施が義務付けられていますが、従業員側も、労働安全衛生法66条5項 において「労働者は、前各項の規定により事業者が行なう健康診断を受けなければならない」と定められており、原則として健康診断を受ける必要があります。
しかし、実際は受診していない従業員が一定数おり、この改善が、企業にとって課題となっています。健康診断を受けたくない理由をヒアリングし、できる対策を検討しましょう。例えば「仕事の繁忙期と健康診断の時期が重なって受けられない」などの場合は、部署ごとに健康診断の実施時期をずらすなど、受診しやすい体制を整えることが必要です。
また、健康診断を受けることは、法的義務があることをしっかり伝えましょう。
会社員の約3人に1人は「再検査(要検査)があった」「要受診があった」と回答
健康診断の結果に関する質問では、「再検査(要検査)があった」「要受診があった」と回答した人は33.5%と、およそ3人に1人は何かしらの課題があることがわかりました。
どの検査項目で「再検査(要検査)」「要受診」があったのか調べてみたところ、最も多かったのは「血中脂質(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)」で38.5%、続いて「血圧」で22.4%、「肝機能(GOT、GPT、γ-GTPなど)」で17.6%と、生活習慣病に関連する項目が上位となりました。
「血中脂質(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)」は、動脈硬化をはじめとする、さまざまな病気をみつける手がかりになります。
「血圧」は、高血圧や低血圧の有無を調べます。血圧の高い状態が続くと心筋梗塞や・脳卒中などを招く動脈硬化や、腎臓病などの原因になる恐れもあります。
「肝機能(GOT、GPT、γ-GTPなど)」は、肝臓の機能障害を見つける手がかりになります。
定期健康診断の検査項目と検査でわかることについてはこちら
次に、健康診断を毎年しっかり受けている人と、そうでない人で、健康診断の結果に違いがあるのか調査しました。その結果、毎年健康診断を受けている人のほうが、健康診断の結果にも問題のない人が多いということがわかりました。
健康診断は、受診することで、さまざまな病気の早期発見につながったり、自身の生活習慣を見直す良い機会になったりします。今回の結果からも、毎年定期的に受診したほうが、健康維持・促進に有用であることがあきらかになりました。
「再検査」「要受診」になっても約26%はそのまま放置!再検査に行かない理由は?
健康診断の結果で「再検査」「要受診」になった場合、きちんと受診している方はどれくらいいるのでしょうか。
今回の調査では、約26%と、およそ4人に1人が「検査を受けていない、あるいは医療機関を受診していない(受けるつもりがない)」と回答しました。
再検査、もしくは医療機関を受診しない理由について調査した結果が以下のグラフです。
最も多かったのが「仕事が忙しかった」「必要性を感じなかった」という理由で、ともに37.9%、続いて「面倒だった」という理由が26.4%という結果になりました。
「再検査」「要受診」となった従業員に、しっかり検査や病院を受診してもらうためには、まず、その重要性をしっかり伝える必要があるようです。健診結果の見方や、どのような病気の可能性があるのかを伝え、今現在、身体に異常を感じていなくても、後回しにせず、検査や医療機関を受診する必要があることを理解してもらいましょう。
また、「どこで検査すればいいか(どの医療機関を選べばいいか)わからなかった」も19.5%と、全体で4番目に多い理由となっています。外部の専門機関をうまく活用して、医療機関情報を提供するなど、企業側でも、従業員が再検査を受けやすい体制を整えていくことが必要です。
まとめ
健康診断は、毎年定期的に受ける必要があります。「再検査」「再受診」があった場合には、きちんと病院を受診するよう働きかけたり、企業側でも受診しやすい体制を整えていきましょう。
ティーペックでは、二次検診の受診、治療など、健康診断まわりのお悩みを総合的にバックアップする「二次検診ヘルスケア・サポートサービス」を提供しています。二次検診機関の手配サービスでは、健診等の結果に応じた適切な施設をご案内したり、施設によってはオペレーターがご希望の日程で施設への予約手配まで対応することが可能です。お気軽にご相談ください。
※当記事は2023年2月に作成されたものです。
※「健康経営(R)」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。