Z世代にとって「健康経営」は当たり前だった!? ティーペック×神奈川県の20代が企画した「健康経営セミナー」誕生ストーリー
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こんにちは。企業の健康経営を支援する「わくわくT-PEC」事務局です。
2024年9月10日にティーペックと神奈川県のコラボレーションによる健康経営セミナー「導入期から発展期に必要な健康経営推進のための8つのエッセンスと具体的な取り組み」が開催されました。
このセミナーは神奈川県庁(以下、神奈川県)の杉浦愛美さんとティーペック株式会社(以下、ティーペック)の野村奈央さんの高校時代の同級生、20代のZ世代の2人が企画しました。
お二人は企業の健康経営推進を図る上で今、注目が集まるZ世代。
杉浦さんと野村さんが業務として携わる「健康」や「健康経営」についてどう考えているか、セミナー企画の背景や想いをうかがいました。
期間限定でリバイバル配信実施中です
申し込みはこちら≫https://ws.formzu.net/dist/S11625598/
(期限:2024年9月30日~2024年10月23日配信)
<対談メンバー>
杉浦愛美さん(写真左):
神奈川県 政策局いのち・未来戦略本部室 未病産業グループ 主事
野村奈央さん(写真右):
ティーペック株式会社 営業企画部戦略推進課 健康経営アドバイザー
<目次>
■高校の同級生が、展示会で偶然再会 神奈川県の健康経営の取り組みCHO構想推進の課題解決セミナーを企画
■Z世代にとって「健康」や「健康経営」は自分事?まだ他人事?学生時代に働き方改革を授業で習っているので「当たり前」
■健康関連の会社で働くこと 「健康は売っても誰も困らないし、感謝される。誰も不幸にしない」
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高校の同級生が、展示会で偶然再会 神奈川県の健康経営の取り組みCHO構想推進の課題解決セミナーを企画
―――― おふたりは高校時代の同級生なのですね。
野村奈央さん(以下、野村):
神奈川県立秦野高等学校の同級生です。大学は別々で、頻繁に会うことはなくSNSでつながっていました。それが、健康医療関係の展示会で偶然再会しました。
杉浦愛美さん(以下、杉浦さん):
セミナー会場に行ったら、ちょうど入口付近に立っている野村さんを見つけてびっくり。「久しぶり!」と声をかけました。セミナーが終わった後に、近くのカフェで近況報告をしました。偶然会ったことにもびっくりしましたが、野村さんも同じ健康関連フィールドで仕事をしていることを知り、本当に驚きました。
そこから「一緒にセミナーとか企画できるかな」と話になりました。
私の部署は特にフットワークがよく、皆様が「想像している公務員」とはちがう雰囲気で、やりたいことがあれば挑戦できる風土があります。そこで、上司に相談したところ「いいね、やってみなよ」と話が進みました。
野村:
私も上司の理解があって。「おもしろそうだし、(営業)数字にもつながるんじゃない?やってみなよ」と言って頂き、上司と一緒に神奈川県に訪問し、そこから、トントン拍子で進んでいきました。
―――― 上司の理解と協力体制ばっちりの職場だったのですね。 企画内容でこだわったポイントとかはありますか?
杉浦さん:
神奈川県の健康経営の取り組みCHO(Chief Health Officer=健康管理最高責任者)構想推進事業所登録制度に関する登録企業のアンケートを見ると「健康経営に取り組んではいるものの効果が見えない」と課題点をもつ企業が多くいます。またCHO構想に手を挙げてみたものの、健康経営にどう取り組んだらいいかがわからず、足踏みしている企業もみられました。これらの課題を解決し、後押しするセミナーにしたい想いがありました。
野村:
神奈川県内の企業の健康経営に対する状況を聞くと、「やりたいけれど手付かず」という導入期の企業から、「多くの施策を導入し積極的に取り組んでいる」発展期の企業まで、さまざまでした。
私としては、どこかの層にターゲットを絞るよりは、できれば全ての層にとって参加する価値のある内容にしたいと考えていました。
第1部で登壇いただいた梶木繁之先生(株式会社産業保健コンサルティングアルク代表)に、「導入期から発展期に必要な健康経営推進のための8つのエッセンスと具体的な取り組み」をお話しいただきました。これは、健康経営に取り組む全ての企業にとって有用な内容となっており、特に、これから健康経営に取り組みたい企業にとっては、8つのエッセンスに沿って、進めていくことで、成果をつなげられるのではないでしょうか。
Z世代にとって「健康」や「健康経営」は自分事?まだ他人事? 学生時代に働き方改革を授業で習っているので「当たり前」
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―――― 杉浦さんや野村さんのようなZ世代の人は、みなさん元気だから「健康」や「健康経営」は、自分事としてとらえるのは難しいと思うのですが。おふたりはどのようにお考えですか?
杉浦さん:
Z世代は学生時代に働き方改革などを授業で習って社会人になっているので、健康経営に企業が取り組むことは当然と考えています。そのため、企業が健康経営に取り組むことが若手採用に良い影響を与えるのは確実です。
野村:
私も転職活動では、企業が社員の健康をサポートする健康経営をかなり気にしていました。
「ホワイト500」という言葉を知ったのは転職活動時ですが、そこから興味を持ち「ホワイト500」に絞り込んで企業探しをしたこともありました。
杉浦さん:
一方で、Z世代にとっての「健康」は、ほとんどの人が健康であることが当たり前なので、たとえば「健康のためになるから○○をやりましょう」「病気を予防しましょう」と言われても、それだけで「やります!」となるZ世代は少ないかなと。実際に体調を崩すか、なにか目標があれば意識も変わるかもしれませんが。
私事ですが、昨年1年間で2回骨折をしてしまって……。病院に行ったら「ダイエットや食生活の影響で骨が弱くなっているのでは?」と言われました。そこで初めて生活習慣に気を遣うようになり、福利厚生を利用してスポーツジムに通い、食べるものにも気をつけるようになりました。「大好きなスノーボードをいつまでも楽しみたい」想いから今も頑張って続けています。健康そのものというよりその先にある自分の楽しみのために取り組めています。福利厚生にジム補助があることも大きな継続のサポートです。
神奈川県ではここ10年くらいの間、「未病改善」をスローガンとして、さまざまな施策を展開していますが、「何か最近だるいとか、気持ちが落ち込むということはありませんか?」と入口を広くとり、普段の生活の延長線上でアプローチをするようにしています。いきなり「病気」「健康」のワードから入るよりは「未病改善」の方が、若い世代に訴求しやすいかもしれません。
健康関連の会社で働くこと 「健康は売っても誰も困らないし、感謝される。誰も不幸にしない」
野村:
未病の考え方だと、私自身、将来のためにより良い状態に体を整えたいと、生活習慣に気を配るようになりました。ティーペックの福利厚生にある「健康相談」を使って、アドバイスをもらったこともあります。
確かに若い人は、健康を自分事としては感じにくいですが、自分のやりたいことや未来のためにもっと健康を意識して、必要があれば若いうちからでも行動をした方がいいですよね。若い世代に行動を促せるのは「健康経営」推進の強みかと思います。
―――― 上の世代で「Z世代は、仕事に対してやる気がない」と言う人がいますが、お二人からは、全く逆の印象を受けます
杉浦さん:
周りを見ていると、Z世代は「組織の人間」である自覚よりは、「自分自身の考え」に重きを置いて行動する傾向があると思います。今回のセミナーも、仕事でやれと言われたからやるのではなく、野村さんと偶然会ったことを何か形として残したい思いからの熱量でやりました。
「健康系の仕事をやっているんだね。お互い頑張ろうね、では!さよなら」では終わりにしたくなかったんです。
野村:
そうだよね。「今やるしかない!」って思ったよね。
杉浦さん:
今、生きているこの瞬間を大切にしたいですし、多くのZ世代は何かやったことは「カタチ」として残したい感覚があるかもしれません。セミナーの実施やこのインタビュー掲載が「カタチ」です。この考え方に仕事とプライベートに差はないです。なので、「やる気」はあります。
野村:
私はヘルスケア業界で働きたくてティーペックに転職をしていて、「健康は売っても誰も困らない」と考えて働いている部分が大きいので、前向きに仕事に取り組めています。
サービスを通して健康に貢献して感謝される、健康サービスを売って誰も不幸にすることがない。
「健康に貢献するサービス」を売るのは素晴らしい仕事です。営業で入社したので、まさか、セミナーの企画に挑戦できるとは思っていませんでした。それも高校時代からの友人と一緒に。
今回のセミナーの企画を、実現できたことは大きな自信になりました。
サポートしてくれた皆様に感謝しています。神奈川県とのセミナーをモデルケースにして、神奈川県以外の自治体の健康経営をサポートする仕組みを展開したいです。皆様にティーペックという会社をもっと知っていただけるようこれからも積極的に活動していきます。現段階では野望かもしれませんが、仕事に対しても杉浦さんと同じで熱量・やる気があります。
ご興味のある自治体、企業・団体のご担当者様いましたらご連絡ください。
―――ありがとうございました。
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取材:瀬田尚子(医療ライター)
編集:大井美深(ティーペック広報)
■野村さん・杉浦さんの企画したセミナーはこちら
タイトル:<T-PEC×神奈川県 健康経営セミナー>
導入期から発展期に必要な健康経営推進のための8つのエッセンスと具体的な取り組み
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※当記事は、2024年9月に作成されたものです。
※「健康経営(R)」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
※当記事内のインタビューは、2024年7月に行われたものです。