健康経営
健康経営 2024/06/13

健康経営促進における具体策に!ここまでやる、従業員の治療サポート ~ティーペックの「病気でも働き続ける」を支援するサービス~

こんにちは。企業の健康経営を支援する「わくわくT-PEC」事務局です。

ティーペックの治療サポートサービス「ドクターオブドクターズネットワーク(R)」について詳しく知る>>


健康経営推進のご担当者様は、日々、企業・団体様のご状況に合わせて様々な取組みを計画・実践されているかと思います。そのなかで、治療サポートまでご対応されていらっしゃいますでしょうか。疾病に対する予防・早期発見はもちろん重要ですが、見つかった場合の最適な治療に進んでいくための具体策も大変重要です。

このたび、健康経営推進において幅広く採用されている治療サポートサービス ティーペックの「ドクターオブドクターズネットワーク(R)」(以下、DofD[ディーオブディー]サービスと記載)がリニューアルされました。
当サービスの設計に携わる、ティーペック株式会社メディカルネットワーク部 部長の彌永(いよなが)さん、そして日々、お客様からの相談・サービス手配に対応しているヘルスカウンセラーのNさん(保健師・40代・女性)、Kさん(看護師・40代・女性)にお話をうかがい、当サービスの内容・リニューアルのポイント、利用状況、健康経営における活用方法などを聞きました。


<目次>
◆ドクターオブドクターズネットワーク(R)サービス(DofDサービス)とは
◆リニューアルされたDofDサービス、ここが魅力!
 └DofDサービスの利用事例
◆早期発見・早期対応 働く人の健康を守るために、相談できる窓口を

ドクターオブドクターズネットワーク(R)サービス(DofDサービス)とは

―――― DofDサービスとはどのようなサービスですか?

彌永さん:
2003年より提供しているサービスで、日常的な健康不安から大きな病気に罹患した時まで、臨床経験を積んだヘルスカウンセラーが、相談者さんの不安に寄り添い、適切な治療やその治療ができる医療機関・医師にナビゲートするものです。

これまで(2024年3月まで)のDofDサービスは
■電話健康相談サービス
→ヘルスカウンセラーが診断された病気や治療をわかりやすく解説するほか、希望地域における専門的な医療機関情報を提供。

■セカンドオピニオン手配サービス
→ティーペックと提携している全国の医療機関、そして豊富な知識と経験を有する医師へのセカンドオピニオンを手配。

■受診手配サービス
→専門的な治療が必要となった場合、ヘルスカウンセラーがティーペックの医療機関ネットワークから適切な医療機関を探し、受診を手配。

以上の3つから成り立っていましたが、2024年4月からは

■専門医電話相談サービス
→主治医からの診断書や検査データなどの提出が不要で、知識と経験を有した専門医へ電話で相談ができるサービス。ヘルスカウンセラーが適切な専門医との電話相談を予約手配。

■「ドクターが薦める専門医」情報提供サービス
→ドクターたちに推薦・選考された専門医を案内するサービス。ヘルスカウンセラーが病名や希望の地域を聞き、適切な専門医の名前や所属、連絡先など、プロフィール情報を提供。

これらの2つのサービスが加わりました。

―――― ちなみに、新しく加わった「ドクターが薦める専門医」情報提供サービスの「ドクターが薦める専門医」とはどのような医師になるのでしょうか?

彌永さん:
大学教授、大手病院の院長もしくはそれに準じる役職を経験した先生方を評議員として迎えているのですが、その評議員に「自身もしくは家族に治療が必要になった場合にお願いしたいと思う」といった条件で推薦・選考いただいた先生方になります。
全国に7つある評議員会ごとに選考を行っていまして、全会一致で認められた医師のみが「ドクターが薦める専門医」として2,300名以上が認定されています(2023年6月現在)。

リニューアルされたDofDサービス、ここが魅力!

―――― 2024年4月のサービスリニューアルは、どういう経緯で行われたのですか?

彌永さん:
2003年のサービス開始から20年。医療の発展に伴い、治療の選択肢も増え、利用者のニーズが多様化しています。そうした時代の変化に対応し、「治療にかかわる意思決定の支援」を実現させるため、先ほど紹介した、『専門医電話相談サービス』と『「ドクターが薦める専門医」情報提供サービス』の2つを新たに加えることにしました。

専門医電話相談サービスは、これまで「セカンドオピニオンを受けるほどではないけれど、専門医の先生に意見を聞きたい」というニーズの高まりを受けて開発しました。現段階では、相談ニーズの高い診療科から、当社の提携医療機関にも協力をいただいて、サービスの構築を進めました。経験豊かな専門医に相談できるサービスになっています。

―――― 新サービスの利用事例を教えてください。

Nさん:
私が専門医電話相談サービスを手配したケースですが「治療方針を決めるのに十分な検査を受けていない気がして不安」というものでした。治療方針の内容についての相談ではないので、セカンドオピニオンは当てはまらないのですが、専門医の先生とお話することで不安が解消できるのではないかと思い、専門医電話相談サービスをお勧めしました。

あとは「主治医と話す前に、自分の中で病気についてまとめておきたい」という、気軽なご利用もありました。それから、実際にはセカンドオピニオンを受けた方がいいケースだけど「主治医に言い出しづらく、セカンドオピニオンに必要な紹介状や検査データを用意できない」というお客様にも専門医電話相談サービスを案内しています。

Kさん:
まだ提供が始まったばかりのサービスですが、かなり予約が入っていますね。

彌永さん:
進行したがん患者さんが「とにかく専門家に話を聞いてもらいたい」と、このサービスを利用したという話も聞きました。最初は比較的身近な相談が多いのかと想定していたのですが、実際に始まってみると、実に幅広いニーズがあることに気付かされました。

―――― DofDサービスを利用するメリットはどういうところでしょうか?

Kさん:
電話に対応する私たちヘルスカウンセラーは、全員臨床経験を積んだ保健師や看護師です。まずはお客様の話をうかがいながら、どういう状況で、何が不安で、何が問題なのかということを一緒に整理し、解決のための手段を検討し、選択肢を提示します。お客様に選んでいただくことで、より納得感を持って治療に向かえると思いますので、そのあたりのサポートをしっかり行うよう心がけています。

Nさん:
病気になってしまうと、誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまう人がとても多いです。またネットで調べたり、周りの人からいろいろ言われたりして、何がなんだかわからなくなってしまうということもよくあります。そういう時でも、お客様のお話をしっかりうかがい、適切な道にナビゲーションできるのがDofDサービスの大きなメリットです。話がまとまっていなくても大丈夫ですので、気軽にご利用いただければと思います。

Kさん:
ときどき「明日から治療が始まる」というようなタイミングでお電話をいただくこともあるのですが、それだとこちらが提案できる選択の幅が狭くなってしまうので、できれば早めに、何か少しでも疑問に感じることがあれば、一度お電話いただけるといいかもしれません。

ティーペックの治療サポートサービス「ドクターオブドクターズネットワーク(R)」について詳しく知る>>

[DofDサービスの利用事例]

■専門医電話相談サービス  
 子宮筋腫・女性・50代

子宮筋腫による貧血のため鉄剤を内服し続けています。先日の受診で主治医から「閉経まで鉄剤を飲み続けるよりも手術をしてはどうか」と話がありました。詳しい説明はまだですが、手術をするべきかどうか、そして手術をしたら体にどういう変化があるのかが疑問でした。ティーペックに電話したところ、専門医電話相談サービスを利用することに。専門医に病気のことを詳しく教えてもらうことができ、理解が深まりました。おかげで次の受診では、いろいろ質問することができました。

■「ドクターが薦める専門医」情報提供サービス
 脊柱管狭窄症・男性・50代

近くのクリニックで内服治療を続けていましたが良くならず、「手術の検討を」と言われました。手術を受けるなら専門医にお願いしたいと思ったものの、自分で見つけることができずに困っていました。ティーペックに電話すると「ドクターが薦める専門医」情報提供サービスで、脊椎手術の専門医を教えてもらいました。後日、クリニックからの紹介状を持って、その専門医の外来を受診し、手術をお願いすることに。本当に助かりました。

■セカンドオピニオン手配サービス
 乳がん・女性・30代 

右乳房の全摘手術を受けたのですが、病理検査の結果、再発予防として薬物療法を追加で行うことを主治医から提案されました。ただ「薬物治療をしなくても再発しない人もいる」とも言われ、受けるべきかどうか迷っていました。そこでティーペックのセカンドオピニオン手配サービスを利用。セカンドオピニオンでは、薬物療法にどのくらい再発の予防効果があるのか、データを用いてわかりやすく説明してもらえたので、納得して治療を受ける気持ちになれました。

■受診手配サービス
 脳動脈瘤・男性・60代

数年前に脳動脈瘤が見つかり、定期的に通院していましたが、先日の検査で大きくなっていることがわかりました。主治医からはメッシュ状のステントによる治療をすすめられたのですが「うちでは治療経験がない」と言われてしまったのです。そこで利用したのはティーペックの受診手配サービス。その治療法について経験豊富な病院の受診を手配してもらいました。「高い確率で成功します」と言われ、治療を受けることに。相談してよかったです。

早期発見・早期対応 働く人の健康を守るために、相談できる窓口を

―――― 働いている人のサービス利用も多いと聞きました。どのような相談が多いですか?


Nさん:
働き手として家族の生活を背負っている方は、自分の病気に対する不安だけではなく、家族の生活についても不安を感じていることも多いです。そして中には会社には相談しづらいと感じていて、一人で抱え込んでしまっている方もいらっしゃいます。

また、仕事を休むことに躊躇して、治療を先延ばしにしたり、早く仕事に復帰することを焦って、「短期間で治療したい」「手術をしたくない」といった考えで、標準治療から外れた治療の方に行ってしまったりする人も中にはいます。

働いている人にとっては治療のために会社を休むのが、大変なことと感じるのだと思われますが、適切なタイミングでしっかり治療をすることで、結果的には長く働けることに繋がるのではないかと思います。

Kさん:
相談する場所がないことで適切な医療に早いタイミングでたどり着けず、QOLを下げてしまうのは、その当事者にとってはもちろん、企業にとっても大きな損失です。相談できる窓口を確保することは、病気への早期発見・早期対応に大いに役立つと思われます。

Nさん:
中には先の見えない不安や焦りから、自分の受けている検査や治療が本当に適切なのか、疑問に感じてしまう人もいて。「いま受けていることはこういうもので、とても重要なものなんですよ」と医療専門職の立場からお伝えすると、安心してくださいます。

Kさん:
病気についてご自分で調べても、いろいろある情報から正しいものを選び取るのは難しいかと思います。私たち専門職に情報提供を任せてもらえれば、不安も軽減でき、治療や仕事により注力できるのではないでしょうか。

彌永さん:
DofDサービスは、病気になった時にはもちろんですが、健康相談で子育てや介護といった相談にも対応できるなど、幅広いサポートサービスとなっておりますので、様々な場面で従業員の皆様のお役に立てるかと思います。健康経営に携わる人事労務のご担当者にも、ぜひ健康経営推進にDofDサービスを活用していただきたいです。

※当記事は2024年5月時点で作成したものです。
※当記事内のインタビューは、2024年4月に行われたものです。
※「健康経営(R)」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。