メンタルヘルス・ハラスメント
メンタルヘルス 2024/01/26

「ひとつずつ、できることから」~大災害等、衝撃の強い出来事を体験した時~

こんにちは。企業の健康経営を支援する「わくわくT-PEC」事務局です。

今回は、大規模な自然災害など、自分自身もしくは周囲の身近な人の命が脅かされるような出来事に遭遇し、日常では経験しない強いストレスを受けた際のセルフケアについてお伝えします。

本記事の内容を、従業員向けの情報提供用としてご活用いただけるよう、ダウンロード資料もご用意いたしましたので、ぜひご利用ください。 資料をダウンロードする>>

目次
◆大災害等によって強い衝撃を受けた時の一般的な反応 ~身体や心、行動への影響~
◆T-PEC 医療機関検索サイト(メフィックス)
◆自分のペースを大切に
◆身体の緊張を和らげる呼吸法
◆一人で抱えこまない

建物が崩壊し、地形が変形するような地震や集中豪雨による土砂崩れ等の大規模な自然災害、戦争やテロ事件等の人為的に引き起こされるものも含め、自分自身もしくは周囲の身近な人の命が脅かされるような出来事に遭遇すると、日常では経験しない強いストレスを受けます。それによって、心身に様々な不調が表れることがありますが、それらは普段どれだけ健康な方であっても表れうる自然な反応であり、多くの場合は1か月以内で軽減すると言われています。

大災害等によって強い衝撃を受けた時の一般的な反応 ~身体や心、行動への影響~

● 眠れない                    
● ささいなことが気になる
● いったん寝ついても、すぐに目が覚める        
● わずかなことも決められない
● 恐ろしい夢を見る                  
● 誰にも会いたくない
● 起きた出来事のことが勝手に頭に思い浮かぶ      
● 興味がわかない
● 起きた出来事が目の前で再び起こっているように感じる 
● 不安でたまらない  
● 一人でいるのがこわい                
● 心臓がドキドキする
● 出来事を思い出させるものを避ける          
● 息苦しい
● ひどくビクビクする                 
● 漠然とした身体の不調が続く
● 周囲にベールがかかったように感じる         
● 落ち着かない
● やる気が起きない                  
● 悲しくてたまらない
● 仕事に身がはいらない                
● 涙があふれる
● 注意や集中ができない                
● 怒りっぽくなる

衝撃の強い体験をすると、行動や考え方、ものの捉え方が以前に比べて変化することがあります。お気持ちやお体の状態が充分に落ち着くまでは大きな決断は避けるようにしましょう。
何をするにも気持ちを奮い立たせないとやれない、仕事中の記憶力が落ちたなど、生活や就業に支障があらわれている場合には、医療機関を受診することも一つの方法です。お気持ちに関する診療科は精神科・心療内科が専門ですので、睡眠や食欲に変化がある場合には、併せて専門の医師にご相談されてみてください。

T-PEC 医療機関検索サイト(メフィックス)

以下のURLから、医療機関の情報検索サイトにアクセスすることができます。日本全国の約16万件の医療機関(病院・開業医)の基本情報(医療機関名、住所、連絡先、診療科目、受付時間、地図等)を各条件(地域、診療科目、病名、現在地等)にて、検索可能です。
https://t-pec.jp/hospital/

サービス提供会社:ティーペック株式会社

自分のペースを大切に

衝撃の強い体験をすると、食欲が湧かなかったり、なかなか寝付けなかったりと、自分のペースが崩れてしまうことがあります。まずは、食事や睡眠などからリズムのとれた生活を取り戻し、心身の回復を目指していきましょう。また、気持ちの切り替えなどのリラックスできる時間を今までよりも増やすことを心掛けましょう。

身体の緊張を和らげる呼吸法

衝撃の強い体験は、人間の体を一種の緊張状態にすることがあります。身体が緊張状態にあると、気付かないうちに呼吸が浅くなることがあります。ただでさえ現代人は呼吸が浅くなっていると言われているため、この機会に呼吸に意識を向けてみてはいかがでしょう。

STEP1

安静な姿勢で、ゆっくりと体の力を抜いていきます。力が抜けない部位には、手を当てて温めてみましょう。

STEP2

お腹に手を当てて、3秒くらいの感覚でゆっくり大きく鼻から息を吸い込んでください。その際、お腹に当てた手が上下していればお腹に空気が入っている目印になります。

STEP3

吸い込んだ空気を6秒かけて、ゆっくり口から吐き出してみましょう。その際、体の緊張がほぐれ力が抜けていくようなイメージや、体の中からストレスや不安が空気と一緒に吐き出されるイメージを用いることも一つの方法です。

時間を計り、3分ほど続けてみてください。その際、目をつぶっても構いません。目を閉じた際、雑念が浮かんできたり、考え事を始めたら、なるべく呼吸に意識を戻すように努力してみましょう。

一人で抱えこまない

傷ついた気持ちを抱え込んでいると、さらに深刻な問題に発展してしまうこともあります。ご自身なりの気持ちや考えを信頼できる方にお話しになってみてください。信頼できる方と気持ちを共有することで、緊張や辛さがやわらぐこともございます。また、このような時には、遠慮せず周囲にサポートや援助を頼みましょう。なによりも、お一人で抱え込まないことが大切です。



ティーペック株式会社
こころのサポート部 EAPセンター

本記事の内容を、従業員向けの情報提供用としてご活用いただけるよう、ダウンロード資料もご用意いたしました。ぜひご利用ください。

※当記事は2024年1 月時点のつながるT-PEC(https://tsunagaru-tpec.t-pec.co.jp/articles/well-being/060/)で作成されたものを元に、一部文章や画像を修正したものです。
※当記事のダウンロード資料は、2024年1月に作成されたものです。
※「健康経営(R)」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。