カウンセリングで、寝付きが悪くなった背景が明らかに~サービス利用事例~

こんにちは。企業の健康経営を支援する「わくわくT-PEC」事務局です。
ティーペックのサービス利用事例をご紹介します。今回は、寝つきが悪く、業務に支障が出てしまった方からのご相談です。ティーペックではメンタルヘルス相談・カウンセリング業務を担当している心理カウンセラーが対応しています。記事の最後では「事例のポイント」も併せてご紹介いたします。
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Aさんの状況
Aさんは、35歳の未婚女性で、職場では“しっかり者”で通っています。昔から寝付きが悪いところがあったのですが、ここ1ヶ月ほどその傾向がますます顕著になり、眠れなくなることが多くなってきました。寝不足で、仕事中もボーっとしてしまうようになりました。今まで“しっかり者”として頑張り、上司からの評価もよいAさんにとっては、「このくらいのことで」と思うと、同僚や上司へ相談することや、精神科や心療内科といった専門医療機関へ受診することもためらわれます。

「電話相談」への相談
Aさんは会社の福利厚生である“こころのサポートシステム”注1を利用し、電話によるこころの相談を受けてみることにしました。電話相談の最初に、カウンセラーに今回電話をすることになった理由を尋ねられました。Aさんは「何から話せばいいのか・・・まとまってなくて」と、とまどってしまいました。カウンセラーはどこからでも自由にお話ししてくださいと言い、Aさんは、寝付きが悪くなったきっかけについて、考えながら話しました。
注1…”こころのサポートシステム”とは、ティーペックが提供するサービスです。公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士等の心理専門職が、電話や対面、Web、オンラインによるカウンセリングを通して、心理的支援や専門機関の情報提供を行います。
Aさんの気づき
話をしていくうちに、Aさんは30歳を過ぎて、それまで付き合っていた恋人と別れたことをきっかけに、両親のことや自分自身の今後のことなどを考えるようになり、寝る前に飲むお酒の量も徐々に増えていったことに思い当たりました。
Aさんは、まとまらない気持ちを、まとまらないままに話す中で、自分でも気づいていなかったテーマに気づきました。「ここに電話するまでは単純に『眠れなくて困る』と思っていたんですけど、話していくうちに、人生の大切な節目にさしかかっているのかもしれないと思いました」とカウンセラーに伝えました。
面談カウンセリングの利用
Aさんは、大切なテーマをきちんと考えていく場として、また、これまで誰にも言えなかった悩みを話す場として、カウンセラーに面談カウンセリングを勧められました。また、職場でもご自身の状況について、周囲の方へ話をしてみることも勧められました。Aさんは、“こころのサポートシステム”を利用して面談カウンセリングの予約をし、体調など話せることは同僚や上司にも話をしてみようと思って、少しほっとしました。

事例のポイント
1.Aさんは寝つきが悪く、業務に支障が出ていた。
2.「このくらいのことで」との思いから誰にも相談できずにいたが、電話によるこころの相談を利用してみた。
3.カウンセラーにまとまらない気持ちをそのまま話す中で、現在の不調の背景には、人生に関わる重要なテーマがあることに気づき、面談カウンセリングを受ける決意をした。
管理職の視点
1.一般的に、普段から頑張っている方や、しっかり者と思われるタイプのような方は、弱みや悩んでいることを人に相談することがあまり得意ではないと言われています。普段の様子と少し違うと感じたときに、声かけをすることで、問題の早期発見、早期対応に繋がります。
2.声かけをするときには、その場で話をするのではなく、他の人の出入りのない場を設けるなど、話しやすい環境を作ることが重要です。
3.医療機関などを受診することは、抵抗が大きい可能性があります。電話相談だと敷居が低い場合もありますので、電話相談をお勧めすることも一つの方法です。
ストレス要因がうまく解消されない状況が続くと、からだやこころにさまざまな影響がでてくるといわれています。ティーペックでは、経験豊富な専門資格をもつスタッフが、お客様のお困りごとを丁寧にヒアリングし、必要な情報提供や、情緒的支援を行います。
※「健康経営(R)」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
※当記事は、2022年4月に作成されたものです。
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