女性の健康とライフサイクル
仕事に一生懸命で、つい自分の健康管理が疎かになっていませんか?健康で明るく充実した日々を過ごすためにも、自分の身体を見つめなおすことが大切です。
女性が社会で活躍し、働く女性が注目されています。しかし、女性をとりまく環境や向き合うべき健康問題は、年代によってめまぐるしく変化します。
ここでは、そんな女性の身体の変化と注意すべき主な病気について年代別にいくつか解説していきます。
20代・30代~子宮頸がんが増えてきています~
「まだ若いから大丈夫」と思っていませんか?実は子宮頸(しきゅうけい)がんが20代、30代の女性に急増しています。
子宮頸がんとは、子宮の入り口付近にできるがんです。また、そのほとんどは症状がないまま進行します。早い段階で発見でき、治療すると妊娠・出産の可能性も残せますが、発見が遅れると子宮摘出を余儀なくされる場合もあります。20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。
30代・40代~乳がんの発生率が最も高くなります~
乳がんは女性が最もかかりやすいがんです。発症は30代前後から増え始め、40代後半がピークです。女性ホルモンが乳がんに関連しているといわれており、さらに食生活の欧米化や晩婚化の影響によって乳がんにかかる方が増加していると考えられています。
乳がんの治療法は多様化し、乳がんになっても早期発見・治療ができれば自身の希望やライフスタイルにあった治療が選択できる場合もあります。乳がんで悲しい・つらい思いをしないためにも、40歳を過ぎたら2年に1度、定期的に乳がん検診を受けましょう。
50代から~生活習慣病・骨祖しょう症に注意~
≪忍び寄る生活習慣病≫
女性ホルモンは、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあります。その働きにより血管を健康に保ちます。しかし、閉経後に女性ホルモンは減少するため、悪玉コレステロールが増えてしてしまいます。
悪玉コレステロールが増えると動脈硬化が起こり、脳梗塞・心筋梗塞などの重大な病気のリスクが高くなります。コレステロール値に問題がなかった人でも油断はできません。閉経後は特に食生活や運動習慣など見直していく必要があります。
≪骨がいつの間にかスカスカに!女性は特に骨粗しょう症に注意が必要≫
骨も肌と同じように新陳代謝をしています。女性ホルモンは、骨を壊す力と骨をつくる力のバランスを保つ役割をしています。閉経すると女性ホルモンの分泌が減少するため、骨を壊すスピードがアップしてしまい、骨をつくるスピードが追いつかず、骨の中がスカスカになってしまいます。これを骨粗しょう症といいます。ちょっとしたことで骨折しやすく、骨折すると寝たきりや要介護の要因となり、QOL(生活の質)を著しく低下させてしまいます。若いうちから意識的にカルシウムとビタミンDを摂取し、適度な運動を行うことが重要です。
女性の身体は、年代によって変化します。変化に応じて向き合う健康問題も変わってきます。ここでは、そのほんの一部をご紹介しましたが、他にも変化によって身体にトラブルがでてくることもあるでしょう。年代によって身体が変化していくことを自覚し、気になる症状などがある場合は後回しにせず、早めに検査を受ける・専門家に相談するなどして対策を行うことが大切です。
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参考
・国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」(人口動態統計)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/dl/index.html
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提供元:T-PEC Channel
女性ホルモンとライフサイクル
https://t-pec.jp/ch/article/118
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※当記事は2015年2月時点T-PEC Channel(https://t-pec.jp/ch/article/118)で作成されたものを元に、データやイラスト、一部文章を修正したものです。
※医師の診断や治療法については、各々の疾患・症状やその時の最新の治療法によって異なります。当記事がすべてのケースにおいて当てはまるわけではありません。