特集
インタビュー・座談会 2020/05/12

【働く女性の保健室】電話健康相談のススメ

※24時間電話健康相談サービスについてはこちら
https://www.t-pec.co.jp/service/hello24/
『24時間電話健康相談サービスは“働く女性の保健室”』をテーマに、モデルで、NPO法人C-ribbons代表理事を務めていらっしゃる藤森さんをお招きし、ティーペック社員との座談会を行いました。

<対談メンバー>

・藤森香衣さん
 モデル、NPO法人C-ribbons代表理事
 2012年に乳がんの診断を受ける
 その経験から若い世代への検診・早期発見の重要性を啓発している

・幸坂郁美さん
 ティーペック株式会社 商品開発部 販売促進課
  ヘルスカウンセラー(看護師、糖尿病看護認定看護師、日本糖尿病療養指導士)を経て、現在は販売促進企画の分野に従事

・木下佳奈さん
  ティーペック株式会社 ヘルスケアストラテジー部 主任
 保険会社向けの商品を企画提案。保険の付帯サービス認知拡大に従事

困った時に役立つ!医療従事者による24時間電話健康相談サービス

―― 会社の福利厚生や健康保険のサービスなどにある、ティーペックが提供している24時間365日医療従事者に相談できる「電話健康相談サービス」。どういった時に使えると思いますか?

藤森:身体に異変を感じた時でしょうか。具体的には、胸にしこりがあると思った時など。

私自身がしこりについて誰に相談していいかわからず、友人に話したところ「私もあるよ」と言われていました。私の場合は、乳がんで亡くなった友人が身近にいたので、その後すぐ病院に行って0期で乳がんを発見できたのですが、あの時、「ああ、皆もしこりがあるんだ」と病院に行くのを避けてしまっていたらと思うとゾッとします。電話健康相談サービスだったら、医療従事者が的確なアドバイスをくれるので安心ですね。

木下:身体の異変といえば、前に腋(わき)のあたりが痛い時があって、どの診療科に行けばいいのか悩んだことがありました。とりあえず乳腺外科に行ったら何も問題ないと言われ、肩にも違和感があったこともあり、続いて整形外科で診てもらったところ「疲れがたまっているのかな」という診察結果でした。その時は「もしかして受診する科を間違えて、時間とお金を無駄にしてしまったのかな」と少し思いました。

幸坂:私が電話健康相談サービスでヘルスカウンセラーをしていた時にも「何科を受診すればいいですか?」というご相談は多かったですね。自分ではなかなか判断がつきにくいこともありますし、木下さんの言う通り、受診する科を間違えると時間もお金も余計にかかってしまうので、まず電話健康相談サービスで確認するといいと思います。

それから木下さんがまずは乳腺外科、次に整形外科に行ったのは間違ってはなく、命に関わる大きな病気を優先するというのは、ひとつの流れです。電話健康相談サービスでは、このようなアドバイスもできます。

女性の不調はデリケートな問題

――――― 女性は30代、40代になると婦人科系の悩みが増えてきますよね。

藤森:C-ribbonsの活動のほうでは、乳がん、子宮頸がん、子宮体がんといった婦人科系のがんの患者さんからご連絡を受けることが多いです。また友人では、子宮筋腫で悩んでいる人が多いですね。

木下:周囲にも子宮筋腫でよく「経過観察」という方の話を聞くのですが、どうしたらいいのかモヤモヤしている方が多いようです。あと、経過観察と言われたけれど、その後、検診や診察を受けないで「放置」してしまっている人が多いですよね。

――――― 「経過観察」の時も電話健康相談サービスは使えるのでしょうか。

幸坂:例えば「経過観察」と言われた段階でも、電話健康相談サービスに連絡をくだされば、家庭看護や病院への受診の目安などのアドバイスができます。女性の健康に関しては、ご友人や同僚の方などへも相談しにくいとおっしゃる方も多いですね。電話健康相談サービスをご利用いただいた際も、「ちょっと恥ずかしい」「こんなことを相談してもいいのか」と話しにくそうにしている方もいらっしゃいました。そのような時には、お困りのことを少しずつうかがっていきますので、安心してご連絡ください。ヘルスカウンセラーと話すことで、自分が何を不安に感じていたのかに気づくとおっしゃってくださる相談者さんもいました。

藤森:「経過観察」にも電話健康相談サービスは活用できるんですね。婦人科というと…私はどうしても、あの検査台にのるのが恥ずかしくて、ついつい「忙しいからまた今度」みたいな気持ちになってしまうので電話で医療従事者に相談できるのは助かります。

幸坂:婦人科は、受診するハードルがとても高いですよね。自分の不調は異常なのか、病院に行ったほうが良いのか、まずネットなどでたくさん調べて、どんどん不安になって「どうしよう」と思いつめて電話相談してくる方もいます。ヘルスリテラシーの高い人でも、ネットで書かれている情報を読むだけでは、理解が難しい場合もあります。たくさんの情報の中で余計に不安を抱えてしまう方も多いように思います。不安を抱える前にまず電話をしていただければと思います。

木下:30代、40代は働き盛りだし、通院のための時間がとりにくいのも事実ですよね。電話健康相談サービスなら24時間365日対応できるので、会社の帰りや休み時間など、都合に合わせて利用できることもおすすめポイントです。

藤森:女性は痛みに強いし、30代、40代だとなかなか病院に行かない人もいますが、健康の問題は先延ばしにしていいことはひとつもないです。それと、女性は「お得」な話が好きなので、病気は悪化するよりも、予防や早期発見できたほうが絶対お得!と、もっと気づいて欲しい。いくらキャリアを築いても、やはり健康あってのことですから。

少し気になる症状があれば、遠慮せずに電話を!

―――――病気の予防や早期発見は「お得」というキーワードが出ましたが、皆さまの考えを聞かせてください。

木下:藤森さんから女性は「お得が好き」という話がありましたが、電話健康相談サービスは、会社の福利厚生や健康保険のサービスで利用条件に該当している人ならいつでも、何回利用しても無料です。これは知らないともったいないサービスですよね。

あと、電話健康相談サービスではこころの悩みも相談できます。(※)もし、クリニックでカウンセリングを受けるとなると、予約なども必要で、お金も手間もかかりますよね。お電話にてこころの相談も気軽にご相談ができる。…そう考えると、やはり身体もこころの問題も早めの相談が結果的に「お得」ですよね。
(※) ご契約状況によりご利用できるサービス内容は異なります。

藤森:私は友人やC-ribbonsの会員さんから年間100人くらいの相談を受けるのですが、皆さん身体やこころ、いろんな悩みを抱えていると日々感じています。その相談者たちも付帯サービスの対象者は多いはず。医療従事者が対応してくれる電話健康相談サービスを利用できるのに、使わないなんて本当にもったいない。

幸坂:「気になる症状があって、病院に行くほどじゃないけれど、なんとなくつらい」とか「普段とちょっと違う。なんとなく違和感がある」というお悩みには、相談の会話の中で気づきや、それに対するアドバイスができるので、電話健康相談サービスが役立つかと思います。女性は自分のことだけではなくご家族のお悩みも抱えていることが多いので、子育てや介護などについても相談できるので、ぜひ利用して欲しいですね。

木下:特に働く女性には、「学校の保健室」のような感覚で使って欲しいですね。「ちょっと電話健康相談サービスに連絡してみよう」みたいな感じで生活に上手に取り入れてみてほしい!

藤森:まさに「24時間使える保健室」ですね。友人から健康について相談を受けた時に、本当に教えてあげたいサービスです。

藤森さん、ありがとうございました。

―――――いかがでしたでしょうか。最後に、藤森さんからメッセージをいただきましたので、ご紹介させていただきます。

藤森さんからのメッセージ

今までたくさんの人と出会い、相談を受けた経験の中で、人には2種類のタイプがあり、不安になったら絶対に【全部調べて治したい人】と、怖いから【くさい物に蓋をする人】がいることに気づきました。そして、この後者の方で実際に病気だった人は「放っておいたら、いつか消えるんじゃないかと思っていた」と言います。

相談する人もおらず、自己判断で悪化した状態になり、「できることなら、早期の段階の自分に会って、病院へ引っ張って行きたい」と、後悔し、泣いている方に今まで何人も会いました。

”悪いところがない状態”=健康を保つことが大変であり、それが何より幸せなのだと、健康なうちにもっと知って欲しいと思っています。

実際、「電話健康相談サービス」と言われてもイメージできる人は少ないと思いますので、今回のテーマで話題に出たように「保健室のような使い方ができるサービスです!」「気になることがあれば、24時間、看護師さんなどの医療従事者に相談できます!」など、ちょっとイメージが湧くような言葉で情報提供をしていただければ嬉しいです。

藤森香衣(ふじもりかえ)

11才からモデルを始め、広告、CM、テレビなどを中心に活動。中でも、出演したCMの本数は70本を超える。現在はモデルとしての活動の他、テレビショッピングチャンネルQVCにて、自身がプロデュースするブランド商品の販売を行っている。乳がんで友人を亡くしたことをきっかけに、検診の重要性を知り、自分のしこりを発見、2013年4月、右乳房全摘出及び、同時再建手術を受けた。

 術後すぐに早期発見の重要性を伝えると共に、自身の病気を公表し、モデルの仕事も続けながら、講演活動などを行っている。サバイバーや支える全ての人が孤独を感じずに、よりよく生きる社会を実現するため、2016年にNPO法人 C-ribbonsを設立、代表理事を務める。

NPO法人 C-ribbons
http://www.c-ribbons.com/

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提供元:
T-PEC Channel
【電話健康相談のススメ】 Vol.1 24時間電話健康相談サービスは“働く女性の保健室” 病気の早期発見につながる!
 https://t-pec.jp/ch/article/424
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※当記事は2020年5月時点のT-PEC Channel(https://t-pec.jp/ch/article/424)で作成されたものを元に、データやイラストのみ一部修正したものです。
※当記事は個人の体験談に基づくものです。