働く環境が従業員の不健康の原因になっていませんか?【健康経営わかったつもりシリーズ】

残業や休みを取れないことによる疲労の蓄積、睡眠不足、疲れ目、肩こりなどの諸症状、人間関係や過重負担によるプレッシャー…。現代人は、疲労困憊、ストレス過多状態になっています。一日の多くの時間を過ごす仕事場での日常が原因となり、気づかないうちに従業員の健康状態は悪化しているかもしれません。
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健康経営とは?
健康経営は「働く人の健康を前提に企業の安定的発展を目指す仕組み」です。働く人の健康やモチベーションが上がることで、生産性向上や対外的なイメージアップになるなどの経営的メリットを期待する経営手法です。
このような健康に関連した労働生産性の損失を、世界保健機関(WHO)では、「アブセンティーイズム」「プレゼンティーイズム」と表しています。
【アブセンティーイズム】
健康面の問題による欠勤や遅刻・早退などで仕事ができない状態のこと。
【プレゼンティーイズム】
従業員が出社しているのも関わらず、体調不良や症状によって、本来発揮されるべき能力がうまく発揮できない状態のこと。
アブセンティーイズムを従業員アンケート(病欠日数)で把握し、プレゼンティーイズムをWHO-HPQ(WHO健康と労働パフォーマンスに関する質問紙)で評価した健康関連総コストの試算結果を以下に示します。

※)相対的プレゼンティーイズム:自分と同じ仕事をしている一般的な人と比べて、自身のパフォーマンスがどのくらいであるのかを表す。
健康関連総コストに対する相対的プレゼンティーイズムは77.9%であり、アブセンティーイズムは4.4%を占めています。また、生産性低下度による損失額では、メンタル不調が最も高く、次いで睡眠、頭・首の痛み、腰の痛み、眼の不調と続いています。
健康は社会環境からの影響を受けるため、会社が従業員の健康を支え、守る環境づくりに努めることが重要だといわれています。働く人の多くは、仕事への責任感から「多少の体調不良であれば無理をして出勤する」行動をとってしまいがちです。体調が悪いことを気兼ねなく相談でき、休養が取れる職場環境が健康経営への第一歩ではないでしょうか。
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参考:
・決定版 自己診断で成果を最大にする 健康経営 監修/産業医科大学教授 森晃爾(2018年)
・健康日本21
http://www.kenkounippon21.gr.jp/
・企業の「健康経営」ガイドブック~連携・協働による健康づくりのススメ~(2016年/改訂第1版)
経済産業省 商務情報政策局ヘルスケア産業課
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenkokeiei-guidebook2804.pdf
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提供元:
T-PEC Channel
働く環境が従業員の不健康の原因になっていませんか?【健康経営わかったつもりシリーズ】
https://t-pec.jp/ch/article/375
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※当記事は2019年11月時点のT-PEC Channel(https://t-pec.jp/ch/article/375)で作成されたものを元に、データやイラストのみ一部修正したものです。
※「健康経営(R)」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です。