こころのヘルスケアはプロのちからを借りよう―わたしが、家族や友達ではなく電話相談を使う理由―
ティーペックが提供する健康相談サービスは大きく分けて「身体」「こころ(メンタル)」の2つがあります。
こころ(メンタル)の相談、いわゆるメンタルカウンセリングについて、どのようなイメージを持っていますか?
うつ病など、精神疾患の治療のために利用するとイメージする方もいるのではないでしょうか。
もともと、「カウンセリング」の意味は「相談」、「助言」のことです。
自分の気持ち・考えを整理する、今の状態を確認するなど、こころの「ヘルスケア」や「メンテナンス」のために、日常で利用もできます。
今回、ティーペックのサービス利用者の上田佳世子さんに「こころのヘルスケア」について、お話を伺いました。
上田さんは30代後半のフルタイムで働く女性、同じような悩みをもっている方はもちろん、仕事環境や人間関係にもやもやしている方に読んでいただきたい内容です。
上田佳世子さん
(36歳・女性・サービス業・保険の付帯サービスの利用者)
コロナウィルス感染で職場の人間関係でもやもや…
外出できない状況で、電話相談はとても助かった!
大井:上田さんはティーペックの電話健康相談を定期的に利用しているとお伺いしました。本日はその中でも「メンタル相談」の体験談について教えてください。
上田:メンタル相談は、保険会社の付帯サービスから数回利用しています。
初めての利用はコロナウィルスに感染した療養期間中でした。症状自体は、発熱や味覚障害など…耐えられるものだったのですが、会社を1週間休んでいました。
その時、同僚や上司との関係性にもやもやしたことがあり、自分の状況や考えを整理したくて利用しました。
休んでいる間、上司に、「誰かが濃厚接触者として休むことになってしまったか」「仕事の状況はどうか」などの連絡をしたのですが、何を聞いても「大丈夫だよ、気にしないで」としか言ってくれなかったんです。
私に気を遣わせないようにという優しさだとわかっていても、気になることや、不安な気持ちが増幅していき、もやもやしてしまいました。同僚からは一切返信がありませんでしたし、体調がよくない状況だったのでこのままだと、ネガティブな思考にしかならない、誰かに聞いてほしい!と思いメンタル相談することにしました。
大井:はじめてメンタル相談のサービスを利用した時の感想を教えてください。
上田:これは、使える!(笑)と思いましたね。
上司や同僚の対応について「この人はこういう考え方をする人で、だからこんな態度を…」と頭の中ではわかっていたのですが、それを一人で考えていても不安が解消されるわけではありません。
心理カウンセラーの方が傾聴してくれるので話しやすく、自分だけで悩んでいるときより早く気持ちの整理ができたので助かりました。
敢えて、家族や友達ではなく傾聴のプロ「カウンセラー」に相談する理由とは?
「相談は、相手を疲れさせることもあるから」
大井:お話を聞いていると、人との関わりが大好きで、友人もたくさんいて、家族との関係も良い…そんな上田さんがあえて悩んだときに電話相談を選ぶ理由は何ですか?
上田さん:話を聞いてもらうことは、内容によっては相手の負担になると思います。みんな優しいから聞いてくれる、考えてくれる、アドバイスをくれる…それは素敵なことだと思います。
でも、自分でも整理ができていない人間関係の話を本当なら身近な人に聞かせたくないんです。相手も疲れると思うし。「傾聴」と「(会話の中で)話を聞く」って少し違うと思うんですよ。
他者からの相談に乗ることって本来、スキルと適性が必要な「仕事」だと思っているので、プロのカウンセラーさんに話を聴いてもらえるのであれば私はそちらを選びたいなと思いました。
はじめての利用のコロナ感染のときは夫も濃厚接触者になってしまい自宅待機で、ずっと2人でいたので。元気とはいえ、少なからず自宅療養で疲れているときに、私の悩みを夫にシェアしていたらお互い疲弊していたと思います。
あとは自分の性格もありますね。少し気を遣う癖傾向があるので友達に聞いてもらうと悪い気持ちになる。そんなタイプの人は、誰にも相談できず一人で悶々としていることも多いと思うのでおすすめしたいですね。
大井:2回目以降の利用はどんなことを相談しましたか?
上田さん:2回目以降の利用も人間関係についての相談で利用しました。私の悩みはいつも人ですね(笑)。
仕事の関係者で、どうも話がかみ合わない人がいてストレスを感じていました。そんなとき、自分の考えのアウトプットと整理整頓のために電話健康相談を利用してカウンセラーさんの力を借りたんです。
聴いてもらって、次の日から人間関係が良好になるわけではないけれど、相談したことで、私の考えていることは間違っていないかなと自信が湧き、ストレスは減ったように感じました。
電話健康相談は働く人、外出ができない人に特におすすめ!
相手に話すことで程よい達成感も得られる
大井:相手も環境も変わっていないのに、自分の中で整理整頓ができると気分が改善するというのは、会社員や学生など、環境を変えにくい人にとってうれしいですね。
上田さん:そうです。仕事や学校は簡単に変えられないことが多いですからね。
1回目の利用時はコロナで外出禁止だったので、電話相談は物理的にも役立ち、その後は仕事終わりの時間に電話をしています。
その悩みのために会社を休んだり、無理に時間を作る必要がないので、働く世代の相談窓口にはいいと思います。カウンセリングルームに行くほど、ハードルが高くない電話相談はとてもいい。
簡易さで言えば、チャットなどテキスト相談のほうが現代人には敷居は低いのかもしれませんが、自分の考えていることを声に出して言語化することは、自分の気持ちと向き合うための良い時間になります。
顔は見えないけどカウンセラーさんの声が聞こえて、私の問題について一緒に考えてくれることは安心感にもつながります。
どんな人にすすめたい?
30代の女性は悩みが多い、女性疾患とメンタルヘルスは比例する!
大井:働く人のこころのメンテナンスやヘルスケア方法としての電話カウンセリング、いいですね。
ほかにどんな人にどんな時に勧めたいですか?
上田さん:子宮頸がん手術時にもティーペックの電話相談(身体の相談)を利用したんですけど、そのときはメンタル相談があることを知りませんでした。
精密検査の結果待ちの間、不安が強かった期間に利用したかったかなと思います。命に別状はないけど、もしかしたらその後のライフプランに関係するかもしれない病気、子宮頸がんなどの妊孕性にかかわるものはセンシティブになります。なので、そんな人にもおすすめしたい。
女性の疾患とメンタル問題は切り離せないと思っています。症状が重いことや、治療期間の長さとメンタル不調度は比例して大きくなっている気がします。ちょうど30代中盤なので、不妊治療でメンタル不調の知り合いも多く…その子たちのサポートツールの1つになれば良いですね。
電話健康相談を普及させるには?
保険加入のときの紹介はマスト!営業スタッフ自身の利用体験談も貴重!
大井:上田さんは保険の付帯サービスから電話健康相談を知って、身体の相談で利用、その後、メンタル相談もできることを知りメンタル相談利用という流れでしたよね?
上田:そうですね。保険加入時に営業担当者が「自分も使っていて、おすすめなのが電話健康相談」と教えてくれて、資料の中に電話番号が書いたカードがあったのでそれを保存していました。営業担当者の一言がなければ知らなかったかもしれません。
大井:電話健康相談を含む付帯サービスを今後もっと知ってもらうために、必要なことは何だと思いますか?
上田さん:保険の営業スタッフの方が付帯サービスの説明をしてくれることでしょうか。「電話健康相談」と言われると意味はわかりますが、実際、どうやって使うかなどはわかりません。電話番号まで案内してくれれば親切ですね。
あとは、口コミだと思います。ネットの情報は溢れていますが、使うもの・買うものは友人からの勧めや口コミが多いと思います。電話健康相談も同じで、誰かからの口コミは強いかと。
私の場合は、それが保険の営業スタッフでした。営業スタッフの方が実際に使ってみて、その感想を教えてくれるといいですね。
電話健康相談を知っておくべき理由は2つ!
自分のQOL向上&大切な人の助けになる情報源として
上田:電話健康相談を知っておくべきだなと思うのは2つの理由があります。
1つは先ほどお話した自分自身のこころのヘルスケアのため。定期的なメンテナンスをするとQOLも向上するし、思考もクリアになり日常が楽しくなります。人生の時間は有限なので、できるだけ感情に左右されない自分らしい時間を過ごしたい。そのためにも定期的に自分の感情整理は必要です。
もう1つは自分の大切な人たちのための情報源としての電話健康相談。
私に悩みを相談してくれる家族や友人には誠心誠意をもって対応したい。でも解決の糸口を見つけられないと聞くことに限界を感じることもあるかもしれません。それに、相談してくれる側からしても心地の良い受け止め方と必要としない助言があると思うんです。
相手にとっては指示的なアドバイスやお説教は要らないのについ提案してしまうことがありますよね(笑)
そんなときに「プロにも相談してみたらどうかな?電話健康相談という方法もあるよ」と具体的に言えるといいなと思います。
大井:上田さん、貴重なご意見ありがとうございました。今後の参考にさせていただきます。
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取材:ティーペック広報 大井美深
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※当記事は2023年9月時点で作成したものです。
※当記事は個人の体験談に基づくものです。