特集
インタビュー/座談会 2021/08/02

セカンドオピニオンで実現した母への最後の恩返し 健康付帯サービスが保険商品に必要な理由

もしも、自分の家族や大切な人が病気になったら?
ある日突然、余命を宣告されたら?
そんなとき、付帯サービスを利用すると何が変わるのでしょうか。

今回は、付帯サービスを利用した後のご本人やご家族の気持ち、生活の変化、その後の人生について、お母様が膵臓がんに罹患した際にセカンドオピニオン手配サービスを利用した、保険の営業職の村家達弥さんにお話を伺いました。

≪目次≫
全く知らなかったセカンドオピニオン~「セカンドオピニオンを使おう!」から見えた希望~
納得した治療を選んで手に入れた大切な時間~実現できた母への最後の恩返し~
母の体験談を話して付帯サービスの内容を伝える~お客様には、本当に使える情報と商品を提供したい~
T-PEC Channelの読者の皆様へメッセージ

全く知らなかったセカンドオピニオン~「セカンドオピニオンを使おう!」から見えた希望~

出展:セカンドオピニオンを考える日300文字作文より
入賞作品冊子(PDF)でも紹介しています。
冊子DLはこちら(https://t-pec.jp/event/so_day/2021/pdf/so_book_2021.pdf

――お母様のがんがわかったときのお話を教えてください。

私が28歳でAIG損害保険株式会社に入社した夏の日でした。ある日、母のいつもの腰痛を診てもらうために病院に行きました。そこで、膵臓がんステージ4、余命1ヶ月と診断されました。

2人で歩く帰り道、一緒に大泣きしました。そこで、聞いた母の「生きたい」の言葉が切実でした。この年末には初孫が生まれる予定でした。

これまでの人生で、「死」に直面したことはありませんでした。私も20代で、周りに病気の経験者はおらず、母も当時57歳で、大きな病気もなくとても元気だったので、「こんな、ドラマみたいなこと、本当に起こるんだ…」と思いました。そのぐらい、日常で病気や死について考えたことがありませんでした。

――当時、セカンドオピニオンの存在を全く知らなかったとお聞きしました。セカンドオピニオン手配サービスを知った経緯を教えてください。

当時は、保険業界に入ったばかりで、付帯サービスは知りませんでした。前職は全く違う業界だったので、セカンドオピニオンという言葉すら知らない状態でした。

がんと診断された次の日、母の勤め先の社長に報告しました。その時、「任せとき。セカンドオピニオンを使おう」とティーペックサービスの利用を提案され、初めて存在を知りました。それがセカンドオピニオンとの出会いです。そして、母の勤め先の会社が加入している保険の付帯サービスを利用しました。

手続きやティーペックへの電話などは、社長に相談しながら母が自分で進めていき、スムーズにセカンドオピニオンを受けることができました。社長も以前にセカンドオピニオンを受けたことがあったので、すぐに母に勧めてくれたようです。このタイミングでセカンドオピニオンに出会えたことは本当に幸運でした。

今は保険の仕事をしているため、もちろん知っていますが、普通に生きているとセカンドオピニオンを知る機会はなかなかありません。ましてや、若い世代なら特に知らないと思います。周りに勧めてくれる人はいるかどうか、どのタイミングでセカンドオピニオンを知ることができるかが運命の分かれ道になります。

―――セカンドオピニオンを勧めてくれる方が身近にいて本当によかったですね。セカンドオピニオン手配サービスを利用した後に、気持ちや日常に変化はありましたか?

がんと告知された後、暗くなっていた家の雰囲気が、一気に明るくなりました。とてもスムーズに対応していただき、セカンドオピニオンに最短ルートでたどり着けました。「セカンドオピニオンというものがあるらしい」「手術を受けられるかもしれない」「手術ができることになった」など、どんどん未来への話題が増えていきました。

余命を宣告されたときから、行き止まりだったところに道ができた感覚がありました。セカンドオピニオンを知らなかったら、死を待つだけの期間になっていたと思います。

今思うと、セカンドオピニオンという言葉だけを知っていても、具体的にどの病院を選ぶか、どのように進めるかなどが全くわからず、逆に混乱していたと思います。サービスとして確立されている「セカンドオピニオン手配サービス」だったから、私たちはセカンドオピニオンを受けることができました。セカンドオピニオンを受けた後、手術を選択しました

納得した治療を選んで手に入れた大切な時間~実現できた母への最後の恩返し~

――手術後の思い出の中で印象的だったことをお話しいただけますか?

手術は成功し、年末には初孫を抱くことができました。また、初めて伊勢神宮へ行き、母と親子デートもできました。手術から半年後に母は他界しました。

母の最後の言葉は「あんたを産んで本当に良かった。ありがとう」でした。

私は父がいなくて、母だけだったこともあり、寂しさから反抗期が長く迷惑をたくさんかけました。本当に最後に恩返しができたなと思いました。母は泣き姿を見たことがないくらい強い女性でしたし、セカンドオピニオンを受けない状態で、あのまま何もせずにお別れしていたら、この言葉は聞けませんでした。

――村家さんの経験から、家族や大切な人が病気になったとき、周りはどのようなサポートをすればいいかアドバイスをいただけますか?

母は「気を遣われるのがいやだ」と言っていました。病気になっても治療以外は日常です。その日常で家族から気を遣われるほど、病気が悪化しているように感じていたようです。そのため、私は「普通を演じる」努力をしていました。

「一切病気のことは忘れているよ!」と思わせるような態度を意識して会話していました。帰宅時は、玄関で涙をこらえながら気持ちのスイッチを入れ替えて何気ない一瞬をつくってあげようとしていましたね。

サポートする家族も不安だし、頭の中はそればかりなのでどうしても口に出してしまいそうになると思いますが、「普通を演じること」。これも家族ができる努力の1つだと思います。

あと、医療情報は調べればネット情報もたくさん出てきますが、溢れすぎていて信憑性もわからないです。曖昧な情報は不安になることもあるので、誰かに伝えるなら、母の勤め先の社長のように、「セカンドオピニオンを使おう」など、専門家につながる具体的な情報提供がいいと思います。私たちのセカンドオピニオンとの出会いのように、今まで知らなかった情報で未来が明るくなる人もいます

母の体験談を話して付帯サービスの内容を伝える ~お客様には、本当に使える情報と商品を提供したい~

――保険の営業職として、価値観の変化はありましたか?村家さんが考える付帯サービスの価値とは何でしょうか?

正直、20代で入社した時、保険の営業は「商品を売ること」だけが仕事だと思っていました。でも、母の病気をきっかけに、自分が情報を伝えることで誰かが助かるかもしれない、家族のかけがえのない思い出づくりの時間を提供できるかもしれないと思うようになり、仕事への考え方、責任感が大きく変わりました。

私は、母の体験談と付帯サービスをひとりでも多くの人に伝えたいと思っています。母の体験談をお客様に話し、共感していただけたり、上手に伝えることができた日などは母の仏前に線香を多めに供えたりしています。いつも母がいるような、二人三脚で仕事をしている感じでうれしいですね。

あの時、何も知らなかった私でさえ最後に母から感謝されました。これが私の自信になっていて、今では、有用な情報をお客様に伝えることが使命になっています。

母が利用したセカンドオピニオン手配サービスは、セカンドオピニオンを知らない人でも最短でセカンドオピニオンを受けることができる、24時間健康相談サービスは家族のメンタルサポートにも使えるかもしれない、などのように付帯サービスを紹介し、保険のその先までサポートできるような営業活動を心掛けています

T-PEC Channelの読者の皆様へメッセージ

たしかに、営業成績は大切ですが、自分本位で契約していくと、いずれは解約になって終わります。また、もしものときに、お金が入っても、病気に対して何もできないお客様がいたら、営業の私たちも失望や悲しい思いになることは間違いありません。

私もそうでしたが、がんと告知されたときは費用がいくら掛かってもいいから治療方法を見つけたい、何とかしたいと思っても、納得できる治療や欲しい医療情報を得られるわけではありません。病気を前にすると、お金では解決できない問題にぶち当たります。

ほとんどの人は行った病院ですべてが決まります。私の母の場合は、行った病院で検査、診断、そして余命宣告と流れるように事が進んでいきました。次に打つ手がわからず、どんなに調べても、飛び込みで電話しても、どうにもなりません。そんな時に出会った、セカンドオピニオン手配サービスは、神様から手を差し伸べられた感がありました。

保険商品は、お客様が大きな病気になった場合もイメージし、その時に必要となるサポートや情報まで伝えて、初めて「使える保険商品」になると思います。情報提供をする際は、ぜひ付帯サービスは伝えてください。AI営業やネット保険が増えてくる中、会話の中で必要になるかもしれない情報を「伝えること」。これは今後営業の強みになると思います。

―――村家さん、ありがとうございました。―――

<プロフィール>

AIG損害保険株式会社 関西地域事業本部 南大阪支店
村家達弥さん

取材:ティーペック広報 大井美深

※当記事は2021年7月時点で作成したものです。
※当記事は個人の体験談に基づくものです。
※本事例は、ご利用者のプライバシーを保護しつつ、簡潔にまとめる目的の範囲内で情報の編集・加工を行っています。

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